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コラム

アリババ、テンセントがネット銀行をオープン 【中国ニュース 2015年4月13日 】 2015.04.13


アリババとテンセントはこれまでもIT大手としてEC、コミュニケーション、旅行などの戦場で争っているが、今度は民営銀行としての戦いが始まる。中国初の民営銀行として、テンセントが深圳前海微衆銀行、アリババが浙江網商銀行を、実体店舗のない純粋なネット銀行として開設すると発表した。テンセントの馬化騰氏とアリババの馬雲氏という「双馬の戦い」が民営銀行の分野で再燃する。


4月7日、浙江網商銀行が3月26日に関連部門に申請を提出したことが記者により確かめられた。中国で初の純ネット銀行である微衆銀行はすでに1月18日から試運営を開始しており、4月18日からは正式に対外的な営業がスタートする。4月7日アリババグループの螞蟻金服副総裁である兪勝法氏は、現在浙江網商銀行のオープンはまだ未定であるが、今年の5、6月にはオープンする予定であるとし、まだ現時点では微衆銀行との比較はできないと語っている。


ネット銀行カウントダウン、スタートダッシュの遅い微衆銀行


4月7日に記者が確認したところ、浙江網商銀行はすでにシステム開発が終了、3月26日以前に関連機関に申請を行っており、オープンの準備段階に入っている。


網商銀行については「現在、開業時期はまだ決定していない。しかしもともとの計画では今年の5、6月にはオープンすることになっている」と、螞蟻金服の兪勝法氏が4月7日に語っている。


銀監会(中国銀行業監督管理委員会)が始めて批准した5つの民営銀行のひとつとして、浙江網商銀行は2014年9月末に銀監会の承認を得た。銀監会の要求では、網商銀行は承認後6か月以内に開業申請の報告をしなければならないことになっている。


最近、網商銀行関係者がメディアに示した所によると、網商銀行の核心は金融クラウドの技術に基づき、螞蟻金服専門家グループが独自に設計開発したシステムだ。このシステムは伝統的な金融システムに比べ、ユーザーごとの一回の交易に対するコストが低く、しかも複雑なIT金融業務の処理効率が高い。


2014年3月に一緒に承認されたが、アリババの網商銀行に比べ、テンセントの微衆銀行のスピードは明らかに効率的だ。昨年12月12日に銀監会の開業承認を得てから、早くも16日には工商登記を終了し、28日にはオフィシャルサイトがオープンしている。今年1月4日には国務院総理李克強氏の立ち会いのもとに一つ目の融資業務を行い、4月18日には正式に運営をスタートすることになっている。


「もちろん、浙江網商銀行の開業は微衆銀行よりも少し遅れています。ですがアリババ系の遺伝子を有する網商銀行ならば、スタートすればすぐに追いつくことでしょう」。4月7日に中央財経大学中国銀行業研究中心の主任である郭田勇氏は記者にこう語った。


また網商銀行の発起人、大株主であるアリババはECからスタートし、最近はアリババ小融資を代表とする金融分野で準備を進め、数年で数千億元の規模となっている。これは網商銀行にとってのネット上での運営とリスク管理の経験の累積となっていると郭氏は語っている。


まだ比較はできない


網商銀行と微衆銀行はどちらも実体店を持たないネット銀行であるが、まだ対外的な営業をスタートしておらず、両者については想像の域を出ないものだ。二つの銀行にはどんな差があるのだろうか。


「微衆銀行との差についてはまだはっきりとは言えない。彼らはまだ対外的に営業を開始していないし、比較する手段がない」。4月7日に、螞蟻金服の兪勝法氏は話している。


1月18日に中国初のネット銀行として微衆銀行は試営業を始めている。まず出したのは「信用付」というオンラインの信用貸付け商品で、ユーザーがものを買う時に「先に消費し、後から支払う」ものだ。14日以内ならば利息はなく、京東商城のバーチャルカード事業である「京東白条」と似たものである。


4月7日に記者は微衆銀行(We Bank)への登録を試してみたが、PCでの登録窓口はなく、QRコードをスキャンしてはじめて、銀行の情報が分かる仕組みになっている。その情報からは将来的に「食、交通、エンターテイメント、SNSと財産管理」という分野を重点的に準備する予定のようだ。


南方都市報(広州発の新聞)の報道によると、微衆銀行は4月にシリーズ商品を発表する可能性が高い。主に移動端末で発表され、大株主であるテンセント旗下の携帯QQなどのルートが製品発表の主要ルートのひとつとなるだろう。また、微衆銀行の融資類商品は抵当なしの商品がメインとなる。間もなく発表される商品の状況について、微衆銀行はおおっぴらにするつもりはないようだ。


微衆銀行と同様、網商銀行も実体店のないネット銀行だ。実体の店舗を設置せず、現金業務を行わず、ネットのデータで個人の信用を分析することで業務を行う。貯金も融資もネット上で完成する。


テンセントよりも金融業務において優勢にあるアリババEC帝国をバックに、網商銀行はアリババグループ旗下の支付宝(アリペイ:オンライン決済システム)、阿里小貸(少額融資)などのユーザーと技術的優位を有しているが、微衆銀行への逆襲は可能だろうか。5月1日に正式にスタートする貯金保険制度により貯金の金利は完全にオープンとされるが、5、6月に正式にオープンする網商銀行はユーザーに更に高い利率を提供するのだろうか。


少額貯金小額融資と個人貯金少額融資の戦い、それぞれの利点


同じように「少額融資」をメインにしている網商銀行と微衆銀行だが、「少額貯金」と「個人貯金」という立ち位置は異なる。


銀監会が交付した民営企業の定義によると、アリババの銀行は「少額貯金、少額融資」、テンセントの銀行は「巨額貯金、少額融資」となる。しかし微衆銀行は登場前にこれを変更し、「巨額貯金、少額融資」から「個人貯金、少額融資」とした。民営銀行の中で唯一位置づけを変更した銀行となる。


これに対し、微衆銀行の董事長である顧敏氏は「個人貯金少額融資」のポイントは個人の消費者と小規模な企業を対象としているのが特色です。これより前の「巨額貯金」はオンライン伝お実現は難しく、「個人貯金」に変更しました。「個人貯金」への変更により、テンセントは優勢を表現でき、一般からの金融の需要も解決することができるでしょう」と紹介している。


テンセントの「個人貯金」とアリババの「小額貯金」の差は?


テンセントもアリババもどちらも大量のユーザーを持っている。螞蟻金服のユーザーはECの利用者の売り手と買い手であり、個人的業務も私営企業の業務も対応可能だ。テンセントのユーザーの多くはコミュニケーションツールのユーザーであり個人消費業務に偏重している。


交通銀行主席で経済学者である連平氏は、ふたつのネット民営銀行にはそれぞれ特色があり、その主な差は位置づけとユーザーの対象だとしている。その差の由縁はふたつの銀行の発起人であるテンセントとアリババのメイン業務の違いだ。ひとつは個人のコミュニケーションに特化しており、ひとつはECの零細企業などである。


連平氏はテンセント系の銀行とアリババ系の銀行は等しく貯金と融資が可能なリテールバンクであり、やり方は似ているとする。どちらもすでに獲得しているユーザーを低コストの貯金として吸収し、ビックデータと信用の解析から融資を行う。両者のユーザーは主に個人か零細企業だが、零細企業と個人はほとんど同じで分け難いと、連平氏は語る。


郭田勇氏はアリババにはECから始まったことで商業と銀行業が自然と結びついているという利点があり、また螞蟻金服による支付宝、阿里小貸などの多くのインターネット金融における豊富なデータとユーザー、その技術サポートを網商銀行に提供することができる。だからより早く零細企業をメインとするサービスを進めることができるだろうと考えている。


コミュニケーションツールからスタートしたテンセントは6億を越える微信(ウィチャット、テンセントのアプリ)ユーザーという、非常に膨大なユーザー群を有している。郭田勇氏はテンセントが現在直面している問題は、微信、QQなどのコミュニケーションツールのユーザーをどうやって金融サービスを利用するようにするかだと言う。この部分の潜在的ユーザー数は非常に膨大だ。テンセント系の微衆銀行が始めた「個人貯金、少額融資」は主に一般大衆に向けた金融サービスとなるだろう。


アリババ系の網商銀行は設立が少し遅れているものの、テンセント系の微衆銀行に追いつけないことはないだろう。実際、アリババ系の網商銀行はすぐに発展し、微衆銀行に追いつくと郭氏は考えている。


http://www.cfi.net.cn/p20150408000468.html

 

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