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2015.11.20
  • 団体旅行から自由旅行へ、変化する中国人訪日旅行客
  • Ctrip 海外自由行総経理
  • 兪 嵐
中国では10月の始めに「黄金周(ゴールデンウィーク)」と呼ばれる国慶節(建国記念日)の1週間の長期休暇がある。2015年の「黄金周」には、中国から40万人の観光客が日本を訪れ、100億元の買い物をしていったと言われている。日本への買い物旅行はなぜこれほど人気が高いのか。中国の訪日観光客の特徴と傾向、市場の変化について、中国最大のオンライン旅行会社である「Ctrip(携程)」の兪氏にお話をうかがった。
  • 上海携程国際旅行社有限公司
  • 住所 / 上海市金鐘路968号 凌空SOHO 8棟
  • TEL / (021)3406-4880   
  • URL / www.ctrip.com

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■ 無名の零細企業からオンライントラベル業界トップへ


昔ながらの旅行会社で10年の経験を積んだ兪嵐氏がCtripに入社したのは2003年のことだった。現在の旅行事業部に当たる商品部が成立したばかりの頃で、海外旅行を経験していた兪氏はCtrip商品部の海外商品マネージャーの職に就いた。
今から12年前にもなる面接の時のことを彼女はいまだに良く覚えている。「なぜCtripで働こうと思ったのですか」という質問に兪氏は「これまで伝統的な旅行業に従事してきましたが、オンラインの旅行業務とはどのように行うのかを見てみたいと思ったからです」と答えた。その頃にはまだオンライン、オフラインという言い方はなかったし、OTA(Online Travel Agent:インターネット上だけで取引を行う旅行社のこと)という概念もなかった。「私はとてもラッキーです。旅行業界変革の初期にCtripに入社したので、変革の過程を体験することができました」と兪氏は笑う。
12年間、兪氏はCtripで団体旅行、自由旅行、海外支社の立ち上げなど、様々な仕事に従事し、Ctripが無名の零細企業からオンライントラベル業界のトップグループに成長するのを見守ってきた。「毎年新しいことがありました。そのどれもが市場をリードするものでした」と兪氏は語るが、これこそがCtripにおける10余年の歴史の鍵なのだ。Ctripは業界の発展状況を代表するものであり、Ctripとともに歩むことによって得るものはMBAにも劣らないだろうと兪氏は感じている。


■ 中国のOTA初の日本での旅行社営業許可獲得


「2015年から2025年までは中国の海外旅行にとって黄金の10年となるでしょう」と兪氏は語る。「Ctripの重点は海外旅行市場です。海外旅行市場開拓において重要なのは、現地でのホテルの確保と中国語市場(香港、マカオ、台湾を含む)の自由旅行者に更に優れたオプション商品とサービスを届けることです」
2015年5月、東京にCtripの日本支社が設立された。これはCtripの海外計画の中でも最も早期に成立した支社のひとつだ。日本支社を含む海外事業における仕事は主に2つだ。ひとつは現地のデベロッパーと提携し、優れたリソースを得て、差別化、個性化された旅行商品を作ること、もうひとつは現地のサービス、保証体制を整え、自由旅行、団体観光客に対する接待、ガイド、救急対応により、人身と財産の安全を保障することだ。
2015年9月、Ctripの日本支社は東京で旅行業の登録を行い、現地で中国の旅行客を接待できるようになった。これは中国のOTA企業では初めてのこととなる。


■ 日本旅行が選ばれる4つの理由


Ctripが発表した「中国黄金周日本旅行レポート」によると、2015年10月の国慶節休暇において日本は韓国、タイを抑えて海外旅行目的地のトップであり、訪日旅行者数は40万人にも達した。
海外旅行の責任者である兪氏はこの結果を次のように見ている。「以前は中国大陸からの日本旅行者数は台湾よりも少なく、香港と同程度でした。今年は中国大陸の訪日者数は台湾と同程度に増え、香港を追い越すことでしょう」
この爆発的な増加率について、兪氏はその理由をいくつかの方面から解釈している。増加理由のひとつには日本円の為替レートが下がったこと、日本での人民元の価値が上がったこと、中国の消費者が日本での買い物を好むようになったことが挙げられる。2つ目は日本がビザの条件を緩和したことだ。沖縄と東北にはもともと3年の数次ビザがあったが、新たに5年の数次ビザも登場した。3つ目はLCCを始めとする各航空会社日本便の大幅な増大だ。1級、2級都市では路線と便数が増えており、3級、4級都市ではチャーター便が増加している他、日本、韓国路線において特に純増している。4つ目には日本自体の吸引力が挙げられる。春はサクラのお花見、夏は親子での海水浴、秋は紅葉狩り、冬は温泉やスキーと、365日オフシーズンがない。旅行環境、観光の質、サービス意識なども周辺諸国に比して優れているのだ。


■ 変化する訪日旅行客の傾向


日本では最近、中国人訪日旅行の話題が途切れることはないが、中国人観光客の様相は少しずつ変化している。Ctripの日本旅行マネージャーである徐遅氏は以下のように感じている。
中国人訪日観光客の最大の変化は出発地と目的地の変化だ。「広東、深圳などの一級都市からの出発が集中している他に、2級都市への浸透がスピードアップしており、また3、4級都市からの旅客数も明らかに増加しています」という。この変化は航空会社の就航数の変化とも関係がある。また日本での目的地も変化している。東京は不動の地位を築いているが、さらに関西の大阪、京都、奈良の旅客数の上昇も目に見えて明らかで、大阪だけで東京に迫る勢いだ。またこれまであまり人気のなかった四国や東北地方なども前年度に比べて増加している。
2つ目の変化は、自由旅行が初めて団体旅行を上回り、比率が6:4となったことだ。弾丸式の団体旅行は減少し、じっくりとひとつの場所を楽しむ旅が増えている。初めて訪日する観光客の他、2、3度目のリピート客の多くがディープな自由旅行を選択している。 3つ目は消費者の若年化だ。「2014年の訪日客は40代が多かったのですが、2015年には30代がメインとなっています」この変化が起きた理由は主に日本ビザ取得における要求が緩和されたことにあり、また80年代生まれのインターネット世代が消費の主力となったことの現れでもあるだろう。 4つ目は船旅が中国人訪日観光客の主流となったことだ。今年の中秋節、国慶節(2015年は中秋節が9月終わりとなったため、10月初めの国慶節と繋げて休みを取る人が多かった)には、訪日客船の乗船者数が去年に比べ3倍となっている。


■ アプリを利用した自由旅行商品のリリース


豊富な商品を提供するには多元的なリソースを獲得し、またどのリソースの数が限られているかを知ることが必要だ。
2015年7月、Ctripは「自由行平台」をスタートした。これはCtripの有するリソースを形にしたものだ。「Ctrip自由行平台は旅行業界の全面的な開放に対応したものであり、その目的はプラットホームを開放することで、更に多くの出発地、目的地をカバーし、ユーザーがより満足するように細分化することで、ディープな自由旅行市場に対応することです」「このサービスの提供は少し遅かったかもしれません。しかし、それでもいい時期にリリースできたと思っています。数年前、まだリソースの整理、調整はできていませんでしたが、たとえできていたとしてもユーザーに提供することは難しかったでしょう。しかし今はアプリがあるので、整理、調整したものをユーザーの端末に届け、実際に使用してもらうことができます。海外旅行の途中でもCtripのアプリさえあれば、すべてが解決するようになっているのです」と兪氏は語る。
むろんリソースの共有は大切だが、独自のリソースであることもまた大切だ。Ctrip日本支社では日本の現地店舗と信頼関係を築くことで、より優れたリソースを獲得することに勤めている。例えば、国慶節休暇には多くのOTAが日本のホテルを提供できない状況にあったが、Ctripのサイトでは順調に日本のホテルを予約することができた。CtripのPRを担当する石凱峰氏は「一部の韓国人はCtripを使って韓国のホテルを予約しています。なぜなら安いからです」と付け加えた。


■ マンツーマンに近いサービスをアプリで提供


優れたリソース、豊富な商品の他に、他社にはないサービス保証がある。石凱峰氏は「Ctripのコールセンターは8000席あり、10000人のサービススタッフが24時間態勢でサービスを提供しています。Ctripで自由旅行を予約して、もし問題があったら、電話するだけでオッケーです」と紹介する。
だが、モバイルインターネットの時代、電話サービスはいささか煩わしく、使用感もそれほどではない。これを解決するために作られたのが「微領隊」だ。これは同じ目的地に行くユーザーを出発3日前に微信のグループにまとめ、微領隊がサービスを提供するというもので、サービスの質を下げないように1グループは30名以内に抑えている。ユーザーは朝の8時から夜の9時までいつでも微信を通じて質問することができる。微信隊はマンツーマンの有人旅行サービスと言っても良いだろう。グループ内のメンバーで商品やレストラン、観光地を推薦し合ったり、車の相乗りや同行を約束することもあるのだという。
このサービスによって旅行中の情報不足を補い、効率的な旅行ができるようにすることができ、また同時にユーザーへのおすすめ商品のリンクを貼ることで、Ctripの利益をもたらすこともできる。これはユーザーと企業、どちらにとってもウィンウィンのやり方であると言えるだろう。


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