新規登録
インタビューに掲載ご希望の方
日経新聞
DMMコラム
蘇州たより
上海の街角で
JETRO
上海日本商工クラブ
在上海日本国総領事館
ラクト
上海人
香港リーダーズ
C.L.Mリーダーズ
経営者.マガジン読者の集い
2015稲盛和夫経営哲学上海報告会
中国ニュース
人気ページランキング
  • 今週
  • 今月
  • 殿堂
  • SCS Global コラムVol.1

  • ベネフィット・ワン コラム vol.33

  • これまでの手法にとらわれない、新しい消費者調査をご提案します。

  • 池田博明コラム マイツプラスワン vol.31

  • “One Team, No Border” 日本と中国を繋ぐConsulting業務を誠実さをもって全力で提供しております

  • SCS Global コラムVol.1

  • 池田博明コラム マイツプラスワン vol.31

  • これまでの手法にとらわれない、新しい消費者調査をご提案します。

  • ベネフィット・ワン コラム vol.33

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座vol4

  • “One Team, No Border” 会計税務を中心に企業のグローバル化を全力で支援しております。

  • ビジネスシーンで活用する中国語講座 vol.8

  • 微博・微信を中心とする中国ソーシャルソリューションサービスをワンストップで提供しています。

  • 中国事業で法務の重要性は高まる一方です。困難な事業環境を乗切る真の価値ある助言を目指します

  • 会計税務顧問、連結決算、財務DD、移転価格税制など日中の会計税務に関するサービスを提供

サービスのリーダー 全てを見る

2015.12.15
  • 中小企業に求められるイノベーションとは何か
  • 上海望源 董事長
  • 李宝紅
不動産販売からデベロッパーへ、様々なアイデアで不動産市場を賑わせた李氏が新たに商業不動産、羅森宝プロジェクトに参加している。李氏の企業運営の考え方、中国の不動産についてお話をうかがった。
  • 上海望源企業発展有限公司
  • 住所 / 上海市宜川路753-773号2階
  • TEL / (021)5606-8333   

会員登録を行いますとリーダーへお問い合わせできます。


■ 上海の不動産市場に衝撃を与えた人物


「長所は自分の嘘で、欠点はライバルによる誹謗、特徴だけが自分のものだ」という言い方があるが、李氏の場合、この特徴にあたるのが「企業のイノベーション」だろう。しかしイノベーションに関するスローガンのような言葉を李氏は歯牙にもかけないし、逆に反感すら持っている。このような口だけの「イノベーション」はすぐにダメになるだろう。「イノベーションの観念は商品生産に組み込み、現実の生産力とするのがポイントだ」と李氏は語る。
利益至上主義でお金のことばかりを考えているようなビジネスマンに比べると李氏は、かつて「新民週刊」の「上海不動産評論」というコーナーで1年間進行役を担ったこともあり、文化的で振る舞いが上品だ。だが純粋な文化人と比べるとビジネス感覚があり、生活の中からビジネスチャンスを探し出すことができる。
上海ではかつて「上海人のアイデア、外地人の成果」という言葉が流行したことがある。李氏の場合はこの言葉の通りではなく、アイデアも出すし、成果も手に入れる。
1998年に李氏は「錯層(ステップフロア)という段差のある室内に階段を設置したマンションのアイデアをだした。これは上海の古典建築である石庫門建築の構造を現代の建築に取り入れたものだ。上海人の石庫門建築への愛着を利用したアイデアで、李氏は不動産ディーラーから不動産デベロッパーへと職能を変えた。この李氏のアイデア「望源錯層」は特許を得て、上海の不動産市場を大きく揺り動かすこととなった。


■ 核心ではない部分をイノベーションする


実践しないイノベーションなど、空虚なものだ。しかしいったんイノベーションと実践が結びつけば、それが自分の特徴となる。「物の功能を100%活用し、その潜在力を十分に利用し尽くし、その最大の価値を発揮しなければならない」そう考えた李氏は次々に「望源錯層」を用いた4つのプロジェクトを起こし、その価値を利用しつくした。
イノベーション、特に大きなイノベーションを起こす時には、順風満帆とは行かない。だが彼の信念はこうと決めたら必ず最後までやり遂げるというものだ。「望源錯層」はその耐震性能について、政府や不動産専門家から疑いを投げかけられたことがある。これに対し李氏は、100万元を投じて同済大学で耐震ソフトを開発し、耐震実験を行うことで、最終的にはその疑いの声を払拭した。しかしこうしたやり方は李氏のやり方を代表するものではない。李氏が求めるのは実践を基礎としたイノベーションである。イノベーションをスローガンにするだけで、導くこともせずに盲目的に声をあげるだけのものなら、企業は袋小路に落ち込んでしまうだろう。
「中小企業なら核心ではない部分のイノベーションをすべきです。核心である技術のイノベーションというのは国家戦略に属するもので、膨大な財源が必要となります。これは大企業や財団が行うことです。中小企業では資金が足りず、イノベーションの後にどのように技術を利用して生産力を上げ、利益を生み出し、研究開発費用を埋め合わせればいいのかが分からないのです」李氏は自らの経営を鑑みて、こう語っている。
では核心ではないイノベーションとは何か。それは具体的にはプロセスのイノベーションを指す。例えば1997年に不動産仲介業を行っていた李氏は不動産デベロッパーに対し、「マンションの屋根を平らから傾斜のあるものに変えて、ロフトを造る」ことをアドバイスした。カンタンなイノベーションではあるが、後にこれが「(エレベーターがないため人気のない)6階部分を購入するとロフトをプレゼント」というイノベーションの基礎となった。このイノベーションは大きな市場価値を生み出し、今も前代未聞の壮挙と讃えられている。


■ 独自の意見を持つこと


イノベーションと独立は繋がっている。「民族でも企業でも、独立した思考、独立した人格、独立した精神がなければなりません。でなければイノベーションなど語ることはできません」
今、誰もが「インターネットプラス」を語っているが、その背後にあるものが何かを理解している人は少ない。ただ人の言うままに同じ言葉を繰り返しているだけだ。望源は不動産市場に衝撃が到達する前に、さらに1ステップ上に上れるように力を尽くすだけだ。例えば見た目はいいが中身が伴わないものを廃し、シンプルで、実用的、伝統的で流行に左右されないものを採用して、コストを抑える。サービスを改善して家賃レベルをあげる。潮流にのって声を張り上げるだけではなく、衝撃を受ける前にしっかりと他の道を探すのだ。
ECの包囲網に対抗するために、羅森宝日本村などのプロジェクトに参与しえちるのもその道のひとつだ。李氏の中でイノベーションとリスクを冒すこととは別のものだ。イノベーションは能力の範囲内で掌握できるだけの改変を行うことで、もしコントロールできないリスクに出逢ったとしたら、チャンスは捨ててしまう。「会社の負債、銀行の負債に対して、負けるゲームはしない」と彼は語る。
李氏は真面目な人だ。できる限り誠実に物事に対処しようとする。だからインタビューでこんな話しも漏らす。「1年以上工事の進まない建物をやったこともあります。住宅用地購入の最高の時機を逃したりもしました。でも数十億、数百億を借りるというリスクを冒すことはしません」チャンスは失ったが、李氏はそれを良い判断だったと考えている。「上海で土地を買わなかったのは確かにちょっと保守的すぎました。しかし3、4級都市で土地を買わなかったのは非常に喜ばしいことです。もし買っていたとしたら、現状から見るに会社は泥沼に陥っていたことでしょう」


「会員登録」をして、続きをご覧ください。

合わせて読みたい